基礎体温の測り方と見方:記録のコツと分かること
基礎体温とは、体が完全に休んでいるときの体温のことで、ふつうは朝目覚めてすぐに測ります。記録することで排卵がいつ頃あったかの目安になることがありますが、妊娠を確定するものではなく、医師の診察に代わるものでもありません。
基礎体温とは
基礎体温とは、睡眠のあとで体を動かす前など、体が完全に休んでいるときの体温のことです。排卵がいつ頃起きたかを推測する目的で測る人もいます。
排卵のあとは、周期の後半に増えるホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きで、基礎体温がわずかに上がることがよくあります。その高い状態は、次の生理が始まるまで続くことが多いです。これは正常なパターンで、病気のサインではありません。
記録をつける理由
基礎体温をつけると、自分の周期を理解し、長い目で見たパターンに気づきやすくなります。自分で体調を見守るために使われるほか、他の妊よう性のサインと合わせて使われることもあります。
- 体温の上昇が数日続いたとき、排卵日の目安になることがあります
- 生理の開始日や体調の変化と一緒に記録すると、周期の全体像がつかみやすくなります
- 妊娠を望んでいるとき、妊娠しやすい時期(妊よう期)がいつ頃かを知る助けになることがあります
- 周期が不規則なときや、排卵がない周期(無排卵)の可能性について医師と話し合うときの材料になることがあります
測り方
記録を役立てるには、毎日できるだけ同じ条件で測ることが大切です。小数点以下の細かな正確さより、続けて同じように測ることの方が重要です。
- 朝、目が覚めたらすぐに、布団から起き上がる前に測ります
- 毎日なるべく同じ時刻に測ります
- 同じ体温計を使います
- 測る場所(口・膣・肛門)のどれか1つを決めて、ずっと同じ方法で測ります
- 眠りが十分でなかった日でも、毎日記録します
夜更かし、睡眠不足、飲酒、体調不良、ストレス、夜中に目が覚めたこと、旅行などは、測定値に影響することがあります。前後の事情が分からない1回だけの急な上昇からは、ふつうあまり多くのことは分かりません。
グラフの見方
多くの周期では、排卵の前は体温がやや低く、排卵のあとに高くなります。高い状態が数日続く場合は、すでに排卵が起きた可能性が高いと考えられることが多いです。
- はっきりした上昇がないまま低い値が続く場合は、排卵がない周期で見られることがあります
- 大きく不規則に上下する場合は周期の問題と関係することがありますが、それだけで診断することはできません
- 理由がはっきりしないまま体温が高い状態が続く場合は、感染症などほかの病気と関係していることがあるため、医師に伝える価値があります
記録が特に役立つとき
基礎体温の記録は、たとえば次のような場面でよく使われます:
- 妊娠を望んでいて、妊よう期をよく理解したいとき
- 周期がどのくらい規則的かを確認したいとき
- ホルモンに関係したパターンについて医師と相談したいとき
- おりものや生理日の記録と合わせて、周期を知るための幅広い方法の一つとして使うとき
アプリを使うと、測り忘れが減り、傾向も見やすくなるので便利に感じる人もいます。多くの医師は、記録は自分で状態を観察するための道具であり、自己判断のための手段ではないと勧めています。
まとめ
基礎体温は、同じような条件で定期的に測ると、周期や排卵の目安について役立つ手がかりを与えてくれます。ただし、それだけに頼るのではなく、体全体の状態を知るための一つの材料として使うのがおすすめです。
詳しく見る
- NIH: Pregnancy (NICHD)
- CDC: Pregnancy
一般的な情報のみの提供です。医師や助産師からのアドバイスに代わるものではありません。