妊娠中にランニングはできる?
妊娠経過が順調な人の多くは、体の変化に合わせて工夫しながらランニングを続けられます。始める前や続ける前に、かかりつけの医師や助産師に相談してください。健康状態や既往歴によって適切なアドバイスは変わります。
ポイント
- 妊娠前から走っていた人の多くは、体の変化に合わせて調整しながら続けられます。
- 最も大切なのは、あなたの妊娠について担当の医療者が出すアドバイスです。
- 出血、破水のような体液の漏れ、胸の痛みなどがあれば、走るのをやめてすぐに医療者へ連絡してください。
なぜ大切なのか
妊娠中も体を動かすことには、多くのメリットがあるとされています。米国産科婦人科学会(ACOG)は、ほとんどの妊婦さんが有酸素運動を安全に行えるとし、経過が順調な妊娠では活動を続けることが一般的に推奨されるとしています。
ランニングも有酸素運動の一種なので、このガイドラインに当てはまることが多いです。ただし、妊娠一人ひとりの状態は異なり、安全かどうかは病気や体の状態によって変わります。
一般的に問題ないケースと、慎重な判断が必要なケース
妊娠前から走っていて、経過が順調でリスクの低い妊娠であれば、ランニングは適した運動と考えられることが多いです。ペースを落として走る人や、一部の走行をウォーキング、サイクリング、水泳に置き換える人もいます。
次のような場合は、慎重な判断が必要になることがあります。
- 心臓、肺、血圧に関する心配がある
- 胎盤や子宮頸部に関する心配がある
- 出血や妊娠に関連する痛みがある
- 双子など複数の赤ちゃんを妊娠している
- バランスが取りにくい、またはめまいがある
これらに当てはまる場合は、ランニングが妊娠に合っているかを医師か助産師に確認してください。
実践的なヒント
ランニングを続ける際に、多くの医療者がすすめる習慣は次のとおりです。
- 走る前、走っている間、走った後に水分をとる。
- 平坦で慣れたコースを選ぶ。
- サポート力のあるスポーツブラと、足に合ったシューズを身につける。
- 会話を途切れることなく続けられる程度の強度で走る。
- 妊娠が進むにつれてバランスが変わるため、でこぼこした路面では特に注意する。
- 体の変化に合わせて、距離を短くしたり、楽なペースにしたりする計画を立てる。
妊娠に気づく前から走っていた場合や、走ったことで心配がある場合
妊娠がわかる前から走っていた場合でも、多くの医療者はそれを良いスタートと考え、今後の計画の調整を手伝ってくれます。次回の受診時にランニングの習慣を伝えれば、あなたの状況に合ったアドバイスがもらえます。
走った後に体調がおかしいと感じたら、何が起きたかをメモして医療者に伝えてください。
医療者に連絡するタイミング
走っている間や走った後に、膣からの出血、破水のような体液の漏れ、子宮の収縮(お腹の張り)、胸の痛み、息苦しさ、めまい、ふくらはぎの痛みや腫れがある場合は、すぐに医療者に連絡してください。
よくある質問
妊娠中でもランニングを続けられますか?
妊娠前から走っていて、経過が順調な人の多くは妊娠中も続けられます。ただ、持病によってはアドバイスが変わるため、自分に合うかどうか医療者に確認してください。
妊娠初期でもランニングはしてもいいですか?
もともと走っていた人であれば、妊娠初期も問題ないとされることが多いです。吐き気、強いだるさ、めまいがある場合はペースを落とすか別の運動に切り替える必要があるので、医療者に相談しましょう。
ランニングを始めたばかりですが、妊娠中に走ってもいいですか?
まずはウォーキングやサイクリングなど、体への衝撃が少ない運動から始めることがすすめられることが多いです。妊娠中にランニングを始めたい場合は、まず医師か助産師に相談して、自分に合う選択かどうか確認してください。
ほかによくある質問
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参考資料
- ACOG: Exercise During Pregnancy
- CDC: Pregnancy
- NIH: Pregnancy (NICHD)
一般的な情報のみの提供です。医師や助産師からのアドバイスに代わるものではありません。